リシン仕上げとは?外壁塗装の際のメンテナンス方法もご紹介!

住宅の外壁には、外壁に模様をつけるための仕上げ材が使用されている場合があります。
仕上げ材には、リシンやスタッコ、吹き抜けタイルなどがあり、種類によってメンテナンスや塗装方法が異なります。
今回は、仕上げ材の中でも多く使われるリシンを中心に解説します。

リシン仕上げ外壁

□リシン仕上げとは

リシンとは、モルタル外壁の仕上げ材としてよく用いられる表面化粧材のことを指します。
細かく砕いた砂や石でできた骨材にセメントや樹脂、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工するため、表面がザラザラとしているのが特徴です。
比較的安価であるため、新築住宅にもよく使われています。

*リシン仕上げとその他の仕上げとの違い

・リシン
表面がザラザラとしている特徴を持つことから、外観は独特で落ちついた雰囲気を醸し出し、和風な住宅との相性は抜群です。
耐用年数は約8年です。

・スタッコ
スタッコ仕上げは、合成樹脂エマルションに骨材やセメントを混ぜた原料をローラーやコテ、吹き付けによって施工します。
リシン仕上げに比べて塗装が厚いため、外観には立体感が出ます。
耐用年数は約10年です。

・吹き付けタイル
軽量骨材、けい砂、寒水石などの原料と樹脂を混ぜ合わせて、口径の大きいタイルガンという塗装機で吹き付けたものです。
ローラーを使って吹き付けた後に表面を押さえていく「押さえ仕上げ」という施工方法もあります。
耐用年数は使用する樹脂によって異なります。

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□外壁塗装でリシン仕上げの壁をメンテナンスする方法

リシン仕上げの壁はひび割れしやすいため、地震が起きると簡単にひび割れが発生します。
また、リシン壁は雨垂れやカビなどの汚れが付きやすいため、美観を損なうだけではなく、耐久性の低下も懸念されます。
ひび割れの補修はシーリング材を充填する方法が一般的ですが、補修跡が目立つため、同時に塗装するのが一般的です。

*リシン仕上げの外壁の塗り替えは下塗り材の選定が大切

リシン仕上げの外壁は下地の吸い込みが激しく、下地が塗料を吸い込んでしまうため、早期の剥がれや色ムラが起きやすいです。
塗料の吸い込みを抑える下塗り材を用いて、その上から上塗り材を塗る必要があります。
下塗り材の代表的な例としては、シーラーがあります。

リシン下地の下塗り
リシン下地の下塗り

□まとめ

本記事では、リシン仕上げの特徴とリシン仕上げの外壁のメンテナンス方法について解説しました。
リシン仕上げのザラザラ感は独特な外観を演出してくれますが、ひび割れが起きやすいというデメリットもあるため、メンテナンスで劣化を発見したらすぐに補修しましょう。

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