台風の季節が近づくと、建築現場とその周辺の安全がより気になりますよね。
台風による強風や豪雨は、特に足場の安全性に影響します。
今回は、養生する際に設置する足場の強化方法と、風の影響を最小限に抑える足場の設計について解説します。
□台風対策としての足場の強化方法について
台風が来てしまうとどうしても想定されてしまうのが、足場の倒壊です。
台風による足場倒壊の原因は、壁つなぎ金物の不足や取り付け不備、根がらみ補強の不備などです。
ここでは、足場の安全を確保するための主な処置を3つに分けて紹介します。
*壁つなぎの確認
正しい強度を守れるピッチで壁つなぎが入っているか、金物類はしっかりと留められているかを確認します。
*メッシュシートの調整
強風での影響を受けにくくするため、必要に応じてメッシュシートを絞ったり、撤去したりします。
ネット使用の場合、この処理が不要なケースもあります。
*飛散物の対策
強風で飛ばされる恐れのある資材や安全施設(看板、旗、垂れ幕など)を片付け、布板を固定し、仮囲いの対策を行います。
これらの対策は、足場の全面に養生シートを使用している場合に特に重要です。
ただし、風を閉じ込めてしまう可能性があるため、風の通り道を作るための調整が必要です。
□養生をする際に必要な足場の安全性を高めるコツ!
外壁塗装をはじめ足場の堅牢さはその後の作業にも影響します。
足場が安定しているほど塗装時の丁寧さが増し、さらには仕上がりがより良くなるのです。
骨組みだけの足場と板を張り付けた足場では、風への影響が大きく異なります。
以下に風の影響を最小限に抑えた足場にするためのポイントを2つ紹介します。
1:骨組みだけの足場にする
骨組みだけの足場は、風を受ける面が少なくなるため、強風の影響を最小限に抑えられます。
特に戸建ての場合、この設計は風の通り抜けを助け、倒壊のリスクを低減します。
2:くさび緊結式足場を採用する
この種類の足場は、連結部を強固に固定して組み上げるため、台風においてもはずれることはほとんどありません。
強風で板が飛ばされることも防げます。
□まとめ
この記事では台風シーズンに向けて、養生のために必要な足場の安全対策について解説しました。
台風期において足場の安全を確保するためには、壁つなぎの確認、メッシュシートの調整、飛散物対策が重要です。
風の影響を受けにくいようにすることで、塗装を丁寧に仕上げられます。
見栄え良く丁寧に塗装を成功させたい方はぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてください。