家を守る役割を果たす屋根ですが、外壁とは違い、状態を確認することはなかなか難しいかもしれません。
しかし、太陽光や雨風の影響を直接受けているので、定期的にメンテナンスをする必要があることも事実です。
そこで、今回は屋根のメンテナンスについて折板屋根に注目して解説します。
屋根塗装以外のメンテナンス方法もご紹介するので、ぜひご覧ください。
□折板屋根のメンテナンスについて
折板屋根とは、断面の構造に重点を置いて開発された金属屋根のことで、工場や倉庫、体育館などでよく採用されています。
下地材なしで直接葺くことができるので、短い工期で完成できるのが特徴です。
はぜ締めタイプ、重ねタイプ、二重葺きタイプなど種類が豊富で、それぞれ性能、費用、強度に特徴があります。
どのタイプでも強度が評価されている折板屋根ですが、やはり経年劣化は避けられません。
赤錆や穴あきなどの劣化症状をそのままにしておくと、建物全体への劣化にもつながってしまうので、定期的に劣化症状がないか点検しましょう。
また、折板屋根は大型施設で長く使用されますが、築年数が15年を超える場合は劣化症状が見られなくてもメンテナンスしたほうが安全です。
□屋根塗装以外にもある!折板屋根のメンテナンス方法!
折板屋根は形状が特徴的ですが、基本的に他の屋根材と同じ方法でメンテナンスをします。
*屋根塗装
穴あきや雨漏りが見られず、赤錆やチョーキングなどの比較的小さな劣化症状であれば、屋根塗装でメンテナンスできます。
劣化症状が見られなくても、前回の塗装から15年を目安に屋根塗装することをおすすめします。
*カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根材の上から新たな屋根材をかぶせて施工する方法です。
穴あきや雨漏りなど大きな劣化症状が見られる場合だけではなく、断熱材を入れて断熱性や遮音性を高めたいという場合にもおすすめの方法です。
*葺き替え工事
葺き替え工事とは、既存の屋根材を取り外し、下地を修復してから新しい屋根材を施工する方法です。
劣化症状がひどく、他の方法では修復できない場合でも、新築時と同じ状態にできます。
ただし、既存の屋根材の撤去費用や処分費用がかかるので、他の方法よりも費用が高くなる傾向にあります。
□まとめ
折板屋根は工期が短いことや強度があることなどのメリットがありますが、やはり経年劣化は避けられないので定期的なメンテナンスが必要です。
赤錆や穴あきなどの劣化症状を発見したときはもちろん、築年数が15年を経過している場合はすぐにメンテナンスすることをおすすめします。
メンテナンス方法は劣化症状によって異なるので、一度専門の屋根会社に相談しましょう。
当社でも屋根工事を承っておりますので、お気軽にご相談ください。