台風が来ると思いだします。

2008年09月19日

 私が9歳のとき、鹿児島の実家で大型の台風が襲ってきたときのことです。

外はものすごい暴風雨。台風には慣れていたので、準備は万全でした。しかし、子供ながら、この台風はいつもと違って大きいなと思っていました。

家族はただじっとして通り過ぎるを待つのみでした、ときより空から押し付けられるような無気味な風の音や家のきしむ音で幼い私は怖かったです。

そして台風の中心にかかったころ、突然”ギギィー”と大きな音と共に、家の妻側の板壁がドアが開くかのように、壊れたのです。

両親は、私たち子供を避難させた後、板壁が強風に飛ばされないように必死に押さえていたのです。

私は避難しても家が壊れるのではないかと、不安でしかたありませんでした。

幸いその直後、台風の目に入ったおかげで修理できたので、大事には至らなかったのですが、まだ暴風雨が続いていたら修理もできず、家は壊れていたでしょう。

その経験は少年の心のとても深く残り、台風シーズンになると今でも思いだします。

災害を通して自分の家のありがたさはもちろんですが、なんといっても「家族の愛」。父と母の必死の姿がいまだに忘れられません。

今すぐお電話をする