台風の季節が到来すると、多くの家主や住宅所有者が心配になるのが、自宅の外壁の破損です。
風速が時には時速50メートル以上に達することもある台風は、外壁に甚大な被害を与える可能性があります。
しかし、こうした破損に対する修理や補償の手続きは、一般的には煩雑であり、何をどうすればいいのかわからないという人も少なくありません。
今回は、台風による外壁の破損と火災保険の関係性を明確にし、適切な手続きや補償の受け取り方を解説します。
◻️外壁の破損と火災保険の基本知識
火災保険と聞くと、名前から連想されるのは「火事」であることが多いですが、実は台風などの自然災害による外壁の破損も補償の対象となっています。
特に台風による飛来物が原因での外壁の破損は、火災保険の請求が可能です。
この点は多くの人が誤解しているため、しっかりと理解しておくことが重要です。
また、台風がもたらす飛来物による破損は多岐にわたります。
例えば、窓ガラスや庭の置物、屋根なども補償の対象となり得ます。
飛来物による破損は、外壁だけでなく、これらの部分にも影響を及ぼす可能性があります。
しかし、単なる傷や剥がれ、カビなど、台風の飛来物によって生じた破損ではない場合、申請をしたとしても外壁塗装代は認められません。
このような場合は、火災保険では補償されないため、注意が必要です。
◻️台風被害後の火災保険申請の手順とは
1.保険会社への連絡
台風が過ぎ去った後、まずは保険会社や保険代理店に連絡を取ります。
この時点で、担当者が今後の手続きについて詳しく説明してくれるでしょう。
2.工事業者との連絡
次に、工事業者に連絡を取ります。
外壁の状態を確認し、修理費用の見積もりと被害状況の写真を撮ってもらいます。
これらは後の手続きで必要となるため、しっかりと準備しておきましょう。
3.必要書類の記入
保険会社から送られてくる「保険金申請書」と「事故状況説明書」に、被害の詳細を記入します。
この段階でわからない点があれば、保険会社に質問しましょう。
4.書類の送付
記入が終わったら、必要な書類を保険会社に送付します。
この時、修理費用の見積もりや被害状況の写真も一緒に送ることが求められます。
5.補償の確認
最後に、申請内容が承認されたら、補償が適用されます。
具体的には、指定された口座に保険金が振り込まれる形となります。
◻️まとめ
台風による外壁の破損は、多くの家主や住宅所有者にとって深刻な問題です。
しかし、火災保険を適切に利用することで、このような破損に対する補償が可能です。
本記事では、火災保険の基本的な知識から、具体的な申請手順までを解説しました。
台風の季節が近づく前に、しっかりとこの知識を身につけ、万全の備えをしてください。
