自宅の外観はその家の印象を大きく左右します。
外壁の色の組み合わせによって家の外観を美しく、個性的に演出したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、外壁の色を選ぶ際の基本的な考慮事項と、失敗しない色の組み合わせのコツをご紹介します。
□外壁の色の組み合わせの選び方
外壁の色選びは単に好きな色を選ぶだけではなく、慎重な配慮と戦略が必要です。
色数の制限、個性の反映、地域の景観条例への配慮を考慮することが重要です。
1:色数は3色以内に制限
色選びではまず基本として色数を3色以内に制限することが大切です。
色数が多すぎると外壁がごちゃごちゃしてしまい、統一感が失われますが、2〜3色を巧みに組み合わせることで洗練された外観を作り出せます。
メインカラー、アクセントカラー、トリムカラーとして、それぞれの色をどのように配分するかを考え、バランスの良い外観を目指しましょう。
2:好きなテーマから色を選ぶ
好みのテーマやイメージから色を選ぶことは、外壁の色合いを決める際に有効です。
「ナチュラル」なら温かみのある色、「モダン」ならシックな色合い、「スタイリッシュ」なら洗練されたダークトーンなど、テーマに合わせた色選びが家全体の雰囲気を一新させます。
また、好きな季節や自然の風景からインスピレーションを受けて、色を選ぶのも1つの方法です。
3:「景観条例」に注意
地域によっては、外壁の色に関する規制が設けられていることがあります。
これらの規制は地域の景観を守るために重要で、違反すると罰則を受けることもあります。
事前に地域の条例を調べ、許可された範囲内で色を選びましょう。
□外壁の失敗しない色の組み合わせのコツ
＊色見本と面積効果を理解する
色見本は非常に有用ですが、その小さなサンプルで実際の外壁をイメージするのは難しいです。
色見本は実際の家の外壁に塗られた時の色とは異なる場合があります。
面積効果とは同じ色でも塗る面積によって色の印象が変わることを指します。
この効果を理解し、大きな面積に塗られた色のサンプルを見ることで、より現実に近いイメージを得られます。
＊シミュレーション画像の使用に注意
現代の技術では、シミュレーション画像を使って、さまざまな色の組み合わせを試せます。
しかし、これらの画像はあくまで参考であり、実際の色とは異なることがあります。
シミュレーション画像はあくまで1つの参考とし、最終的には実際のサンプルや近隣の家の色を参考にすることが重要です。
＊似た色の家を肉眼で確認
色の組み合わせを決定する際、似た色を使用している他の家を実際に見てみることが有効です。
これにより、自分の家に塗装する前に、その色が実際にどのように見えるかを確認できます。
また、劣化した状態の色を確認できるため、長期的な視点で色を選ぶ際の参考になります。
□まとめ
外壁の色選びは家の印象を決定づける重要な要素です。
色数の制限やテーマに基づいた選択、景観条例への配慮などを考慮しながら、失敗しない色の組み合わせを見つけましょう。
色見本の面積効果を理解し、シミュレーション画像に依存しすぎないこと、実際の家を参考にすることが成功への鍵です。
