塗料は住まいの雰囲気を形作るものです。
色によって見る人に様々な印象を持たせることができます。
実は、塗料にはいくつかの種類があるのです。
今回は、外壁塗装で使われる塗料の種類やその違いについて解説します。
□油性塗料
塗料はいくつかの材料を溶かし、それらを混ぜ合わせて作ります。
油性塗料では、材料を溶かす際にシンナーを使用します。
*メリット
一般的に、油性塗料は強度が高く、安定しやすいとされています。
また、雨水に強い耐性を発揮し、長期間ツヤを維持してくれます。
*デメリット
油性塗料はシンナーを使用するため、強いにおいが発生してしまいます。
また、水性塗料と比べると価格が高いとされています。
□水性塗料
水性塗料では、シンナーではなく水を使用して材料を溶かしていきます。
*メリット
水性塗料ではシンナーを使用しないので、においがあまり発生しません。
害の少ない塗料として、近年多くの方が採用されています。
*デメリット
油性塗料と比べると、少しだけ性能が劣ってしまう面があります。
例えば、耐用年数が短くなってしまいます。
また、湿度が高いとうまく乾燥できなくなってしまうため、梅雨などの雨季には塗装が難しくなります。
□アクリル塗料
*メリット
アクリル塗料の最大のメリットは、その安さです。
4種類の塗料の中で最も費用が安くなっています。
ですので、短期間で何度か塗り替えをしたいといった方にはおすすめの塗料です。
*デメリット
アクリル塗料は約3年で劣化が始まってしまいます。
また、ひびが入りやすいため、定期的な塗り替えが必要となってしまいます。
□ウレタン塗料
*メリット
ウレタン塗料は弾力性が高いという特徴があります。
ですので、外壁にひびが入りにくくなります。
また、比較的お手頃な価格となっています。
*デメリット
ウレタン塗料は水分や紫外線に弱く、耐用年数があまり長くありません。
約5年で劣化が始まるとされています。
また、ウレタン塗料は防汚性能があまり高くないため、汚れが付きやすいです。
□シリコン
*メリット
シリコン塗料はウレタン塗料とあまり費用が変わりません。
しかし、耐用年数が7年以上と、とても長くなっています。
また、耐久性に優れており、汚れが付きにくいという特徴があります。
そのため、その優れたコストパフォーマンスから多くの住宅に取り入れられている塗料です。
*デメリット
シリコン塗料は他の塗料と比べるとひび割れしやすいとされています。
地震などによって建物に動きがあれば、ひび割れをしてしまうことがあります。
□フッ素
*メリット
フッ素塗料は非常に耐久性が高く、汚れが付きにくい塗料です。
先述した塗料と比べても最も性能が高い塗料であると言えるでしょう。
*デメリット
フッ素塗料は価格がとても高価です。
規模の大きな建造物などに採用されることは多いのですが、一般の住宅ではあまり採用されにくいです。
□さいごに
今回は、塗料の種類について解説しました。
塗料選びの際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。