外壁塗装をお考えの方の中には、騒音や塗装の臭いなどによる近隣トラブルの不安がある方も多いです。
そこで今回は、そのようなトラブルで起こりがちな例と、対処法、トラブルを未然に防ぐ方法を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
□外壁塗装で起こりやすい近隣トラブルの例をご紹介！
1つ目は、塗料や汚れが近所の車や家に付いてしまったケースです。
近隣住民の方の大切な持ち物に塗料がついてしまうというケースはよくあります。
きちんと養生をしていたとしても、塗装が飛散する可能性は十分にあり得るのです。
特に車や家は高価なものなので、謝れば許されるというわけにもいきませんよね。
しかし、このような場合の弁償や対応は塗装業者が行うので安心してください。
2つ目は、足場組み立て時や解体時の騒音です。
足場を組み立てたり、解体したり、高圧洗浄をしたりする際には、騒音が近隣住民の迷惑になってしまうこともあります。
一般的な住宅には、防音シートなどを使用することはまずありません。
そのため騒音問題は避けられない問題です。
あいさつ回りの際などに、事前に丁寧に伝えておくことが大切です。
3つ目は、DIYで外壁塗装をしているケースです。
この場合には、さまざまなクレームが予想されます。
塗料が飛散することや騒音はもちろん、危なっかしくて気になるというクレームもあります。
DIYで近隣住民の方の所有物に塗料がついてしまって弁償する場合、全ては自己責任なので、費用はご自分で負担する必要があります。
賠償金を払うことになると、塗装業者に依頼するよりも高額になってしまうこともあり得ます。
そのリスクを考えると、DIYでの外壁塗装はおすすめしません。
4つ目は、塗装業者の車が道路をふさいでいて邪魔になっているケースです。
塗装業者は、ハイエースや軽トラックといった大型の車を利用するため、狭い道路などでは道をふさいでしまうこともあります。
可能な限り、ご自分の駐車場をお貸しいただくと良いでしょう。
5つ目は、塗料の悪臭です。
外壁塗装をする際には、必ず独特の異臭が発生します。
臭いに敏感な方は、健康に害をきたしてしまうかもしれません。
悪臭が少ない塗料を使用するなど、できる限り配慮すると良いでしょう。
これについても、あいさつ回りの際にあらかじめ説明しておくとトラブルを防げるかもしれません。
□近隣トラブルの対処法は？
実際に近隣トラブルに発展してしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
まずは、塗装業者に相談しましょう。
騒音や悪臭など、どうしようもないクレームを受けた際には、ご自分で謝罪するか、もしくは塗装業者の責任者に対応をお願いしましょう。
一方、塗料でお相手の所有物が汚れたなど、実害があり損害賠償が発生する場合には塗装業者に対応してもらいましょう。
施主には責任がないため、賠償金を負担する必要はありません。
もしも依頼したのが悪質業者であった場合、クレームが来やすいうえに、クレーム対応をしてくれない場合があります。
そのような場合の選択肢を3つ紹介します。
1つ目は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターに相談することです。
リフォーム専門の相談機関は多くの相談実績があり、スムーズに対応してくれるでしょう。
建築士や弁護士など、さまざまな分野の専門家が在籍しており安心です。
2つ目は、国民生活センターに相談することです。
消費者としては、国民生活センターに相談できます。
リフォーム以外にもクーリングオフなどの相談もできるため、幅広いトラブルに対応してくれます。
専門家は在籍しておらず、一般的なアドバイスを行っている点に注意しましょう。
3つ目は、弁護士に相談することです。
上記2つの機関で解決できない場合には、弁護士に相談します。
相談料が発生してしまうというデメリットはありますが、初回相談無料の弁護士を利用するなどしましょう。
賠償問題があるトラブルについては、ほかの機関よりもスムーズに解決してくれる可能性が高いでしょう。
□外壁塗装の近隣トラブルを防ぐためには？
1つ目は、工事前のあいさつを必ず行うことです。
事前に外壁塗装工事を行うことを伝えておくあいさつ回りは大切です。
騒音や悪臭についてはどうしても発生してしまうため、近隣住民の理解を得ることが不可欠です。
あいさつは、工事の1週間前には済ませておきましょう。
最低でも左右3軒、向かい3軒、裏3軒のご家庭にあいさつすることがおすすめです。
その際には、工事期間、工事内容、時間・作業日、工事場所、施工業者の情報を明確に伝えること、どのように迷惑がかかるのかなどを説明しましょう。
2つ目は、優良業者を選ぶことです。
近隣住民に配慮でき、マナーを守って工事をしてくれる塗装業者を選ぶことが大切です。
□まとめ
今回は、外壁塗装工事の際に起こりがちな近隣トラブルについてお伝えしました。
外壁塗装工事がきっかけでご近所との関係性が悪化したら悲しいですよね。
ぜひこの記事を参考にして、未然に防いでくださいね。
トラブルに発展した際にも適切に対処ができるようにしておきましょう。
