屋根塗装で遮熱塗料を検討されている方はいらっしゃいませんか。
遮熱塗料といっても、遮熱以外にどのようなメリットがあるのか、案外知らない方が多いです。
そこで、今回は、屋根塗装の遮熱について解説します。
□屋根塗装で遮熱塗料をおすすめする理由について解説！
屋根は、家の中で最も太陽光が直接当たります。
また、太陽光そのものが、外だけでなく、室内を温度を上昇させる要因でもあります。
そんな太陽光が一番当たる屋根材に遮熱塗料を塗ることで、屋根材自体の温度上昇を抑え、結果として室内の温度上昇も抑えることへと繋がります。
室内の温度が下がることで、室内も快適に過ごせるだけでなく、夏のクーラー代も減少するでしょう。
また、遮熱塗料といっても、色や種類がさまざまあります。
その中でも、より遮熱効果を高めたい方や求める方には、日射反射率の高い色や白に近い色味を選ぶことをおすすめします。
日射反射率が高ければ高いほど、太陽光をよりたくさん反射し、熱が屋根材に吸収されるのを防ぎます。
また、白に近い色であればあるほど、日射反射率は高い傾向にあります。
□遮熱塗料のメリットとデメリットを解説！
＊遮熱塗料のメリット
遮熱塗料のメリットは、大きく4つあります。
1つ目のメリットは、室温の上昇を抑えられることです。
これは、遮熱塗料の醍醐味とも言えるメリットです。
塗布面は、太陽光を反射します。
太陽光そのものを反射することで、熱の発生自体を防ぐことができ、根本の解決になっています。
遮熱塗料を塗布することで、室内の温度は平均2〜3度下がると言われています。
ここまで下がると、体感では非常に涼しい環境になります。
2つ目のメリットは、節電や省エネに繋がることです。
夏は、暑さを凌ぐためにクーラーを使用する方が多いでしょう。
夏の消費電力のうち、平均58％もエアコンによる電力が占めています。
また、遮熱塗料により、エアコンの使用頻度の低下や基準温度が変化することで、電気代の節約にも繋がります。
結果的に環境にも配慮している形になるため、非常におすすめのポイントです。
3つ目のメリットは、建材の熱損傷を防げることです。
屋根材や外壁材は、熱の作用を受けることで劣化が進み、本来の耐用年数よりも短くなると言われているほど、太陽光からのダメージは大きいです。
しかし、太陽光による熱損傷以外にも、雨や風、硬度などによっても劣化していきます。
熱損傷の防止はできても、100％劣化を防げるわけではありません。
そのため、この点を考慮する必要があります。
4つ目のメリットは、助成金を使って塗装工事ができる可能性があることです。
外壁工事は、場合によっては、足場が必要になり、それに伴い人も必要になります。
そのため、助成金が使えると非常に助かるでしょう。
自治体によって差はありますが、一度の塗装工事につき10〜30万円ほどの助成金がおります。
＊遮熱塗料のデメリット
遮熱塗料のデメリットも、同じく4つあります。
1つ目のデメリットは、一般的なシリコン塗料よりもコストが高いことです。
機能性を考えると、仕方ないものかもしれませんが、予算に限りがある方が多いでしょうし、予算を簡単に変えられるわけではないため、デメリットと言えます。
昔よりも、遮熱塗料の需要も高まってきているため、価格差はそこまでありません。
一缶あたり、単価の差は数千円になっています。
ただし、その差も大きくなればそれなりの金額になりかねません。
2つ目のデメリットは、塗膜そのものの耐久性は高いわけではないことです。
遮熱塗料は、太陽光からの遮熱を目的としているため、耐久性には優れていないのが現状です。
価格が一般的な塗料に比べて高いからといって、耐久性があるわけではありません。
そのため、よく注意して選びましょう。
3つ目のデメリットは、劣化すると遮熱性能が落ちることです。
遮熱塗料は、経年劣化に伴い、遮熱性能が落ちていきます。
遮熱効果が永遠に続くわけではないため、劣化をすぐに感じられるように、定期的にチェックすることをおすすめします。
4つ目のデメリットは、断熱効果はないことです。
断熱材や断熱塗料の強みとも言える、冬場に建物を寒さから守る力はありません。
遮熱が目的なため、外の熱を中に伝えないことはできても、中の熱を外に逃さないことはできません。
住んでいる環境をしっかり考えて選ぶ必要があります。
□遮熱塗料がおすすめの家について解説！
遮熱塗料は、以下のような家にお住まいの方におすすめです。
・金属屋根や板金外壁の家
・吹き抜けがある家
・2階に居間がある家
・3階建ての家
・濃い色合いの外壁や屋根の家
・光熱費の節約を考えている家
・高齢者の方やペットがいらっしゃる家
このような条件に当てはまる方はぜひ、遮熱塗料を検討してみてくださいね。
□まとめ
今回は、屋根塗装の遮熱について解説しました。
家の温度一つで、快適さが変わってくるため、遮熱は非常に大切です。
遮熱塗料について、名前は知っていても、詳しく知る機会は少ないですから、今回の記事を参考にしていただきたいです。
