福岡市にお住まいの方必見!屋根塗装の縁切りについて解説します!

屋根塗装に関して、「縁切り」という単語に聞き覚えのある方は多いと思います。
縁切りは住宅の耐久性に大きく関わるため、屋根の施工には欠かせないものです。
そこで本記事では、縁切りの概要や工事内容、その必要性について解説します。

□縁切りの概要について解説します

本記事をご覧になっている方の中には、そもそも縁切りとは何なのかという疑問をお持ちの方もいるでしょう。
「えんきり」または「ふちきり」と読みます。

縁切りとは、簡単に言えば「屋根や外壁の排水性能を高めるために、意図的に塗装の塗膜を無くす」作業のことです。
新築住宅の屋根は、屋根材が上下に重なっている部分に隙間が空いていますよね。
この隙間こそが、屋根の通気性や排水性を高めるための部分なのです。

しかし、再塗装や屋根の改修工事で、塗料がこの重なり部分を密着、塞いでしまい密閉空間を生んでしまいます。
すると雨水が屋根材の目地部から浸入し、吸い上げられます。
その結果、屋根材の裏側に水分が蓄積、滞留して、雨漏りや屋根の腐食の原因になるのです。
せっかく新しい塗装で表面は美しい仕上がりで防水加工を備えたのにも関わらず、内部は水はけが悪くなってしまう、本末転倒の結果になるのです。

縁切り工事の流れとして、現在では中塗り塗装と呼ばれる屋根塗装の工程が終わった後に、隙間を空けていきます。
昔からこの作業は職人が皮スキやカッターナイフといった道具を用いて手作業でおこないます。
そのため屋根の面積に左右されますが、一般的な30坪程度の住宅の場合、2人の職人がいても作業にかかる時間は一日を要し、多大な時間と手間を要する作業なのがよくわかりますね。

また、縁切りには、せっかく塗装した屋根の表面を踏む移動が必ず伴います
このような、従来の縁切り工法の難点を解消するために、近年、では「タスペーサー」と呼ばれる器具が多くの塗装業者に用いられています。

タスペーサーとは、簡単に言えば屋根材の重なっている部分に挿入することで隙間を確保する、縁切り部材のことです。
上記に述べた、カッターナイフや皮スキを用いた方法では、隙間に差し込んで剥がす作業が無駄になる上、塗り終わった塗装の上を移動の際に踏んで汚してしまうというデメリットがあります。
しかしタスペーサーを用いた場合、塗装に入る前の段階で挿入されるため、せっかく塗った塗装をはがす必要がなく、踏んで汚す心配もありません。

□なぜ縁切りが必要なのか

次に、屋根塗装で縁切りが重要な理由について解説します。
縁切りは上記に述べた通り、屋根材の隙間を塞いでいる塗料をはがして、水の通り道を確保する作業のことです。
屋根に降り注いだ雨水はこの瓦の重ね目の隙間を伝うことで、屋根内部に溜まらないようになっているのです。

もしも、塗膜によってこの重ね目の隙間が塞がれている場合、隙間から水が排水されず、屋根の内部に水分が留まり続けます。
この溜まった水分は後々雨漏りの原因になります。
雨漏りはなかなか症状が目に見えず、発見しづらいですよね。

重ね目の塗膜を手作業で剥がしていくため多大な手間のかかる工程ですが、おろそかにすると取り返しのつかない重大な欠陥の原因になります。
また、屋根の隙間は水分だけでなく空気の通り道、いわゆる通気口の役割も持っています。
この通気口がふさがれた場合、屋根の内部に水に加えて湿気も籠ってしまいます。
その結果、屋根の腐食が進行する原因になるのです。

尚、新築時にはもともと塗装がされていないため、初回の屋根塗装の段階で縁切りおこなう必要はありません。
縁切りが必要になるのは、以前から塗装がされていた2回目の塗装時です。
住宅の屋根の耐久性を左右する縁切りは、屋根だけにとどまらず住宅全体の今後を左右する重要な工事であることがよくわかりますね。

□縁切りにおける注意点を解説

縁切りで重要なのは、上記に述べたタスペーサーを挿入するタイミングです。
タスペーサーを用いる業者とそうでない業者では、作業にかかる時間が3倍近く差が出ます。
縁切りの作業及びタスペーサーの使用がきちんと工程に含まれているか、できれば商談の段階で入念に確認することをおすすめします。

この時、見積書や工程表などの書面に記載してあるかを確認し、口頭の確認で完結させないことがポイントです。
また、施工後に縁切りされていないことが判明した場合、その段階で屋根と屋根内部のコンディションを点検しましょう。
内部に雨水が溜まっている可能性があるため、早期発見が何よりも肝心です。
点検の際、屋根に上るのは危険が伴うので、塗装業者をはじめとする専門業者に依頼するのがおすすめです。

□まとめ

今回は屋根塗装における縁切りの重要性について解説しました。
縁切りは住宅全体を左右する大事な工程です。
何かご不明な点がございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。
経験豊富なスタッフが全力でサポートいたします。

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